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2007'07.19 (Thu)

ミュージアム・リテラシー入門講座

 PARC自由学校2007
「異文化」との対話の手法を学ぶ~ミュージアム・リテラシー入門講座~
コーディネーター:嵯峨創平NPO法人環境文化のための対話研究所 代表)

▽第1回 6月2日
「国際理解展示を通した異文化理解・メディアリテラシー教育の試み」
会場:あーすぷらざ(神奈川県立地球市民かながわプラザ)
▽第2回 6月17日
「朝鮮半島と日本の交流史を語る市民の手づくり博物館」
会場:高麗博物館
▽第3回 6月30日
「東京大空襲展~記憶の継承と対話」
会場:すみだ郷土文化資料館
▽第4・5回 7月14日・15日
「私の中の異文化を語る~展示づくりワークショップ」


こんな講座に参加してきました。
第1回目のあーすぷらざでは、国際理解の展示や催し物を行っている施設です。代表的なハンズオン展示ですが、展示だけで理解を促すのは難しいことを改めて感じました。催し物や学校向けのプログラムが充実しているので、活動全体としては充実したところでした。
第2回目の高麗博物館は、在日の方が開設した博物館です。殆どはパネルで、内容は韓国人から見た歴史でした。日本人との相互理解をどう促していくのか、難しいところです。
第3回目は欠席して、知財の研究会に行ってしまいました。スミマセン。この日はすみだ郷土文化資料館の見学でした。



さて、ここからが本題です。
この3回の見学から学んだことを元に、4・5回目は展示作りのワークショップを行いました。
3人が持ち寄った"自分を語るもの"を使って、メッセージのある展示を作成するというのが課題です。

私は、国際結婚を控えたYさんと、新卒の頃海外協力隊としてニジェールに赴任した経験を持つOさんとグループになりました。3人とも海外での暮らしや体験にまつわる物を持参しました。

しかし、肝心のテーマ、メッセージがなかなか決まりません。そこで、ブレインストーミングで意見を出し合って、KJ法でまとめるという手法を取りました。振り返ってみると、このブレインストーミングを十分に行わなかったというのが、最初のつまずきでした。

それぞれが持参したものは、現地の人々との深い交流が現れていて、そのつながりが現在の自分の関心事や発想、あるいは人生にも影響を与えてくれている、という共通性が明らかになりました。
テーマを「人とのつながり」として、「外国という特別な環境においても、人との出会いや交流が自分に重要な影響を与えてくれる。日常生活においても、人の出会いや交流が、新しい視点や発想をもたらしてくれるのではないだろうか。日常の人のつながりを見直してみませんか」というメッセージを込めた展示をつくることになりました。

…と、私は思い込んでいました。キーワードを書き出し、全員で確認して共通認識にしなかったことが、二つ目のつまづきでした。
ブレインストーミングの際に、"アート"、"空気"という抽象的な言葉が出たことや、「私達は陳列展示にしよう」という意見などに理解のズレを感じつつも、進行の遅れに焦りがあり、強引に展示へ進めていきました。
結局は、これが伏線となってしまったのでした。

展示については大きな食い違いはなかったもの、言語によって説明しようとする私と、物によって表現しようとするYさんの間に、小さな衝突がありました。
Yさんは、言語を使わずに物で表現するというアートの表現方法学んできたので、展示物に説明文をつけることに違和感があったようです。一方の私は、アートの表現方法に触れて驚きでした。
私にとって、Yさんとの出会いはまさに異文化体験。


そんなことがありながらも、なんとか展示を完成させることができました。
5グループのうち2チームは、3人の物の関係性が表現されていて、一つの展示として見事に完成していました。1チームは参加型のユニークな展示でした。もう1チームは、3人のこだわりの強い展示でした。
私たちのチームは、発表の際に八ミリ上映も行いました。動的な部分もあって興味を引いたようですが、他の方々はどんな風に感じたのでしょうか。

その後、互いにクリティーク(批評)を行い、それを受けて200字でメッセージをまとめることになりました。
制限時間5分前、ついに私たちのチームの問題点が明らかになってしまいました。

二人は、「伝えたいメッセージはない。自分の物を見て他の人がどう感じるのか、その反応が見たいだけだ。」と答えました。
正直、ショックを隠せませんでした。
ワークショップの前の講義の、「モノと情報の素材にメッセージを加えた、パッケージ型の展示を製作する」という説明は伝わっていなかったのでした。
一番ショックだったのは、一緒に作業をしていた自分がそのことに気付かなかったことでした。ワークショップは、互いに刺激を受け合い学び合う場であるのに、私達は3人とも個人レベルに留まっていた。その結果です。

展示は、個人の思い出の品を見せ合うのではなく、それを素材に第三者に対してにメッセージを伝えること。
説明するには遅すぎました。
結局、私達はメッセージをまとめることはできませんでした。当然です。
これが、自分たちの結果なのだと、事実を受け止めるしかありませんでした。

私たちのチームのワークショップは失敗に終わってしまいましたが、違いがあったからこそ多くを学ぶことができました。
結果を急ぐよりも、過程を大切にすることの重要性。
意見を出し合うことが、互いの理解に繋がるということ。
対話にも技術が必要なんだということ。
博物館の展示がどういう仕組みなのか、一般には理解されていないということ。
アートの手法による表現の面白さ。
バックボーンの異なる人たちと共に学ぶことの楽しさ。

私が展示に込めようとしていたメッセージは、自分に対するメッセージでした。
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